インプラントの価格破壊

歯科インプラント治療費の価格破壊が起こす日本の医療の質の低下の危機!

歯科医療に関することだけではありません。かつて日本において「価格破壊」が人を幸せにした歴史があるでしょうか?



ありませんよね。



価格破壊といえば、思い出すのが「牛丼280円」や「幸楽苑の290円中華そば」でしょうか?
それぞれがどうなったか振り返ってみましょう。

短期間の宣伝用価格破壊

宣伝用価格破壊とは、利益度外視で販売できる企業が、一時的にありえないほどの価格にしてマスコミに取り上げられる事。テレビのニュースに取り上げられ、話題になれば、数億円の宣伝広告費が浮くわけです。

牛丼代では赤字でも宣伝広告費を含め知名度をアップさせたことを考えると、黒字になります。さらに、来店した客に割引券を配布する事でその後で来店してもらうのです。例えば新聞広告などで割引券を配れば、かなりの広告費が必要なので割引券を持ってきた客の売り上げではペイできません。
しかしニュースで取り上げられたおかげで、広告費を使わずに割り引き券を配れるのです。

そういうわけで、この価格破壊戦略は、期間限定の短期で終了し、しばらくしたら、またそれを繰り返すのが特徴です。

長期で来店の入り口を狙った価格破壊

客寄せで始めた290円中華そばは、今も健在ですが、それを考案した社長は、「これにより業績を下げた」という理由で責任を追及され、社長交代となりました。
しかし、次期社長もそのメニューは値段を変えずに、継続しています。続けるのは、店の入りやすさや安くて安心というイメージアップが望めるからです。

お店に行っても、価格破壊の中華そばを食べている人はほとんどいません。

五目野菜らーめん590円(税込619円)や、ざるらーめん390円(税込409円)などを食べています。

290円の看板商品よりも具の少ない、ざるらーめんは、100円高い390円です。
安く誘って高く売る戦略で伸びている会社の良い例ですね。

粗悪な投売りインプラントで治療をする歯科医師のモラルは問題なのでは?

「格安インプラント」で患者を集める歯科医院は、後者の「幸楽苑」タイプが多いようです。その他に「自信が無いから安くする」「安ければクオリティーが低くてもクレームは少ないだろうという期待から安くする」という歯科医院もあるかも知れません。

歯科医師のモラル

「幸楽苑」のビジネスモデルを批判してはいません。素晴らしい会社ですし、私も良く食べに行きます。とてもおいしいです。

しかし、医療である歯科医院が、「安いと思わせ来院させ」実際にはもっと高い治療費のインプラント治療の値段を説明し、勧めていたとしたらどう思いますか?

歯科医師のモラルが問われると思いませんか?

でも待って下さい。一概にインプラントが安い歯科医院は悪いとはいえません。
しかし、複数の種類のインプラントを扱っている歯科医院は、インプラントの値段がインプラントの種類によってランク分けされている可能性はありますよね。

結局のところ、信頼できる歯科医師を選びましょうという事になってしまいますね。

治療費の安売りを宣伝広告するような歯科医院や、インプラントの価格破壊を売りにしている歯科医院が信頼できるかどうかを決めるのはあなたです。

真面目な歯科医師は、品質を落としてまで無理に安い治療費にする事は患者の為にならない事を、理解しています。インプラント価格破壊について、あなたはどのように感じますか?